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品質・技術の取組み

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品質・技術の取組み 品質・技術の取組み 品質・技術の取組み

ロールに求められるもの、それは耐摩耗性・耐肌荒性・強靭性など過酷な使用条件であっても、
最高品質の鉄鋼製品を安定して圧延すること、そして使用寿命が長いことです。
鋳造製品は①形状や大きさの自由度が高い、②材料の自由度が高い、③リサイクル性に優れ、環境に優しいというメリットがある反面、
介在物や鋳巣などの欠陥が出るという鋳造時の難しさがあります。
鋳造という金属加工技術は紀元前から始まったとも言われていますが、鋳造製品に求められる内容が高度化していることに加え、
使用する材料や製法も変化しているため、安定した品質確保・品質改善のために今なお品質設計・製造技術を進化(深化)させていくことが必要です。
お客様の使用成績やニーズなどの情報と、ロール製造時の生産状況や設備状況、検査結果などを踏まえながら常に最適な品質設計・製造技術を探求しています。
そして製造現場では最高品質のロールを安全・安定生産するために現場力の向上に取り組んでいます。

品質

⽣き物と⾔われる鋳物を⾃由⾃在に操り、様々なニーズを満たすハイクオリティなロールの製造、品質設計。

技術

日本で最初のロールメーカーとしての伝統で培われてきた、経験や対応⼒。
品質世界⼀のロールメーカーを⽬指し、豊かな発想⼒や時代の求める製品を実現する開発⼒。

現場⼒

⼀⼈ひとりの責任感と職⼈センス、みんなで1本のロールを造るという⼀体感。
経験だけでなく、勘やコツのような感性もフルで働かせながら、「⼈」の能⼒を⾼めていく。

当社のロールは、JISQ9001:2015(IOS9001:2015)に適合したプロセスにて製造しています。

「連続鋳掛け方法による熱延ハイスロール(CPCロール)の開発」により大河内記念生産賞を受賞しました

当社は耐摩耗性・耐肌荒性・耐強靭性に極めて優れたCPCContinuous Pouring Process for Cladding)ハイスロールを1990年に開発しました。
CPCハイスロールは従来ロールに対して耐摩耗性が約5倍、耐肌荒性が約4倍、耐強靭性が約2倍と極めて優れた機能を発揮し、これにより鉄鋼メーカーの圧延工程に画期的な進歩をもたらしました。圧延製品の寸法精度・表面性状が向上するとともに、圧延操業面ではロール起因による圧延規制が大幅に緩和され圧延時の操業効率や在庫管理の効率化などが飛躍的に向上しました。
こうした成果が認められ、当社が開発したCPCハイスロールは1998年に大河内記念生産賞を受賞しました。大河内賞は、故大河内正敏博士の功績を記念し、公益財団法人大河内記念会が生産技術、高度生産方式等の研究などに関するわが国の業績で、学術の進歩と産業の発展に大きく貢献した個人、グループまたは事業体を表彰する伝統と権威のある賞です。

CPCハイスロールは、強靭な鋼系芯材に耐摩耗性・耐肌荒性に優れた材料(溶湯)を連続的に鋳掛け、芯材と溶着させるという特殊な製造方法の高機能・複合ロールで、当時としては画期的なものでした。このため設備仕様や材料設計、操業条件などをもとに工業生産品として確立するまでに多大な労力と期間を費やしました。もちろんロールを使用する鉄鋼メーカーの協力も必要でした。
こうした多くの課題に関係者が一丸となって取り組んだ結果、従来の高合金グレン鋳鉄ロールよりもはるかに優れたCPCハイスロールの開発・製造が実現しました。現在では日本製鉄(株)をはじめ国内・海外の多くのお客さまから高い評価を得ており、当社のCPCハイスロールは世界中で使用されています。

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